ゆるキャラ戦国時代といっていい現在、様々な特徴を持つキャラが存在しているが、みなさんは山形県朝日町をPRしている無個性・無軌道・無表情のゆるキャラ「桃色ウサヒ」をご存知だろうか？

引用：@momoiro_usahi on Twitter

そもそも、山形県朝日町人口約7,500人程の山あいの町。桃色ウサヒの照会文では、電車も道の駅もない、山形市直通のバスは１日１往復、なぜか神社で空気をあがめ、天然温泉にはりんごを浮かべる、独自路線な町と書かれている。　　

引用：@momoiro_usahi on Twitter

そんな町のゆるキャラ「桃色ウサヒ」は、見ての通り……個性がないっ！

ゆるキャラと言っていいのかわからないほどの個性のなさ！キャッチコピーは「朝日が育んだ圧倒的無個性。」なのだから折り紙つきだ。

しかし、このゆるキャラには他にはない特徴がある。なんと「中の人」普通に出てきてしまうのだ。

町民からは「中の人」と呼ばれている佐藤恒平さんは、じつは「地域おこしがしやすい地域づくり」というのを目指している。そのため、ウサヒのぬいぐるみには地域の特性の表現や主張は何も持たせず、あえて無個性なキャラに仕立て、さらにウサヒ主体として動くのではなく、町民のディレクションでウサヒがアクションを起こす形をとっているそうだ。

引用：@momoiro_usahi on Twitter

そんな簡単にいくものか？と疑問に思うが、実際に写真を撮る場所やポーズ、ウサヒがこうしたら面白いとか、どんどん案が出てくるそう。着ぐるみという存在が緩衝材となり、ざっくばらんな意見が飛び出しやすいということなのだ。

奇抜なアイデアである佐藤氏の提案に、最初多くの役場職員は懐疑的であったそうだが、いまでは自治体の取り組みとして受け入れ、比較的自由に活動しやすい環境が出来上がっているということが素晴らしい。

地域内にいる人たちが主役になり、活かされる機会を作る『地域内マネージャー』的存在のウサヒは、どこでも通用する地域おこしのモデルケースとして進化し、そしてその個性の無さを武器にぜんこっくな存在になっていくかもしれない。

桃色ウサヒ (momoiro_usahi) on Twitter

新しい朝がきた。（Asahi自然観に） 明けましておめでとう。今日は餅つきがんばるぞ……そろそろ掘り起こしてほしい。 pic.twitter.com/AxNhUO6DUK

— 桃色ウサヒ (@momoiro_usahi) 2013, 12月 31

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